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アルファロメオのセミオートマチック セレスピード のクラッチ調整に使用する特殊工具の出品です。
ご承知の通り、セレスピードはマニュアルトランスミッションを運転者の代わりに油圧ロボットが操作するセミオートマチックです。
使用過程でマニュアルミッション車と同様、クラッチディスクが摩耗します。
セレスピードのコンピューターは、クラッチミートポイントをある程度、自己学習で補正しますが、クラッチの摩耗が進むにつれ、ミートポイントがうまく合わず、アクセルを踏んだままシフトアップすると、クラッチが滑ったような違和感が発生します。この違和感を回避するため、シフトアップ時、アクセルを緩めてクラッチが確実に接続するのを待機する運転操作を習得される方もいらっしゃいます。
クラッチが滑り気味だからと、クラッチ交換を早まらず、まずはクラッチシリンダーの調整を試みてはいかがですか?
この特殊工具は、イグニッションキーON、エンジンを始動しない状態で使用します。
クラッチシリンダーのダストブーツをめくると、クラッチロッド先端に19mm六角があるのがわかります。10mmのロックナットを緩め、19mm六角を回すことで、クラッチロッドの突出量が調整できます。
写真のようにシリンダにひっかけ、クラッチロッドの10mmロックナットに隣接する(シリンダー側の)勘合箇所に宛がいます。クラッチ滑りが発生している場合、勘合部はシリンダ奥に入り込んでいることが多いので、19mmの六角を締めこむ方向に回して抵抗なく工具が挿入できる位置に合わせます。
工具挿入後、さらに19mm六角を締めこむとレリーズレバーとクラッチロッドに遊びが発生しますので、遊びが0mmになるよう19mm六角を回して調整します。あとは実走行で滑りが改善されていれば成功です。
この特殊工具を使用しないと、クラッチシリンダの油圧がかかったままになるので遊び調整が困難になります(遊びが発生しない)。
クラッチ摩耗が進みすぎていると調整だけでは滑りが解消しませんので、クラッチ本体の交換をお願いします。また、レリーズレバーとクラッチロッドの遊びが大きすぎるとシフトミス(シフトが困難になりコンピューターがシフト操作しなくなります)が頻繁になりますので、実走行でのテストは必須です。
multiecuscan等、診断機でクラッチトラベルの値をモニターする方法では、クラッチ新品時の基準を外れた場合の調整値が不明です。こちらの特殊工具を使用すると診断機のデータに頼ることなく、概ね程よいミートポイントに調整できます。
ヤフネコパック60サイズで発送予定。補償なしでもよければ定型外郵便にも対応します。
使用方法のお分かりになる方にお譲りします。基本的にノーサポートです。不適合による返品・返金はお断り申し上げます。